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【監獄の妖精】
 そこは俗に「監獄」と呼ばれ、多くの亡者魔物の徘徊する魔都グラストヘイムの一角。多くの戦士たちが魑魅魍魎を相手に死闘を演じ、様々な冒険譚がまことしやかに語られる、そんな場所だった。今、彼らの間で囁かれるひとつの噂が広がりつつあった。


監獄の妖精

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「監獄の妖精」(8)

「それだけじゃ、何だし……
「?」

 頑張っている弟を、ただ突き放すだけするには、やや甘いところがあるというのが、FlowLightに対する兄弟たちの評だった。それだけに頼られもするわけだが。

「この中で、実際に『妖精』のヒールを受けたことがあるのはエスタだけなわけだが……、で、どうだった?」
「どうって?」

「まあ、お前たちの多くが他人からのヒールをあまり受けずに育ってきた経緯があるから、無理もないんだが。支援系、特にヒールには術者の性格や感情が表れやすいものだ。例えば、同じプリーストでもアークと、洸太 *1 では受けた感じは異なるだろ?」

 言われてみれば、とも思いつつ、そんなことは今まで意識したこともなかった。そうと分かって比べてみなければ区別が付かないほどの、そんな微妙な違いなのだろう。

 だが、ヒントとしては十分だった。エスタの覚えている感じでは、

「そうだなぁ……シャボン玉が割れるような、そんな軽い感じだったかなぁ」

「なんや、難しそうにしてた割には、えろう具体的な言い方やないか、エスタはん」
「少なくとも、沙希のヒールみたいに『はよ起きんかいっ!』みたいな陰険なものじゃなかったよ」
「うぉ、何やてぇ! かけなしのSPを裂いてヒールしてやってんのや、ウチのヒールを受けたからには、それこそキリキリ働いてもらわんと割が合わんやんか!」

(そこで握りこぶしで力説するなってぇの。まったく)

「はいはい、まあ沙希はほっといて。ちょっと実験だな。おい、焔」
「はーい、なのだぁ」

「ちょっとエスタにヒールしてやれ」
「了解なのだ、えいっ」

……ポワッ

(へえ、なるほど)

「聞いた感じでの勘だったが、どうやら当たっていたみたいだな」
「うん、似てるね、どうやら『妖精』は、幼子がオモチャで戯れるように、ヒールで遊んでいるのかな。こちらの反応を面白がってね」

「さよかぁ、その『妖精』はんというんは、焔みたいなガキんちょで、能天気に遊んでいるだけなんやな」
「だろうね、内容がヒールだから迷惑というわけじゃないが、人騒がせなことは確かかな」

「相手の性格が読めたら、それなりに対処の仕方もわかってくるかな。具体的にはエスタ次第だが……

「相手はこれでも一度も姿を確かめられたこともないつわものだから、そうすんなりとこちらのペースに乗ってくれるとは限らないか」

「ちょっと待つのだっ!」
「ん? なんや、焔?」

「さっきから聞いてたら、あたしと似てて、それが能天気で人騒がせでガキんちょって、それはいったどういう意味なのだ?」
「今頃気づいても遅いわい、ま、そういうこっちゃ」

「も~~、いぢわるなのだぁ、みんなぁ!<(`^´)>」

「あ、ははは……

「まあ、いいだろ、焔。問題の『妖精』の方だ。いけそうか、エスタ?」
「んー、方法がねぇ」

「そうか……
「え? 何かいい方法があるの、リオン兄?」

「無いこともない、な。いや、これならいけるだろう。エスタ」
「ういっ」

「たまには監獄じゃなくて騎士団にも行ってるよな、お前」

「!」

 そういえば、10人を数えるサキ家の中でも、騎士団にほいほい入っていけるのは限られている。リオンはもちろんとして、それ以外ならアークかエスタぐらいだろう。リオンが共通項として匂わせたのなら……

「な~る、分かった。ありがとぉリオン兄」

「え、なんやなんや。何2人して分かったようなこと言ってるんや? もったいぶらんと教えてんか?」

「えへへっ、内緒」
「そらないでぇ。けちけちせんでもええやないかっ。なあなぁ」


----監獄の妖精(9)につづく

*1 さぁ、誰でしょう。いずれにせよ、この小説はフィクションです。



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